「新年自警の言葉」 と 新年の「解」

※新年に心したい言葉を紹介してみたいと思います。

 

        『新年自警の言葉』

 

    一、 年頭まず自ら意気を新たにすべし

    二、 年頭古き悔恨を棄つべし

    三、 年頭決然滞事を一掃すべし

    四、 年頭新たに一善事を発願すべし

    五、 年頭新たに一佳書を読み始むべし

                 ━ 『安岡正篤一日一言』より抜粋 ━

 

       新年の解』

 という字を知らぬ者はない。然し新という字の真の意味を解する人は案外少ない。元来この字はとの組み合わせである。

 辛は努力を意味し、斤は木を斬る「まさかり」、「大おの」であり、これで木をきること、それから「斤斤」といえば明らかに見わける、又いつくしむ(慈愛)の意がある。

 即ちよく木を愛し育て、それを努力して加工し、新─あらたなものにして活用するということを表すものである。

 こんな深い正しい意味を知らないで「あたらしがりや」など、目先の変わった、ものめずらしいということに軽々しく解するのは、とんでもないことである。

 本当に新しくするのには大した用意と努力を要するわけで、新人などざらにあるものではない。年の始に勉強せねばならぬことは、先以って自己をどう維新するかということである。

                 ━ 『安岡正篤一日一言』より抜粋 ━

                                             (H30.1.1作成)