話は目で聞く
高校生のとき、大川寺の住職の講演を聞く機会がありました。
演題は「話は目で聞く」です。最初、え~っ!という感じでしたが、話が進むにつれ納得しました。
住職は、皆さんは人の話を聞くときに、その人に対してどのように向き合って話を聞きますか?例えば、下を向いたり、よそ見をしたままでも話自体は聞こえます。しかし、けっして心に響くものではありません。相手の目を見て話を聞いた場合はどうでしょうか?
「相手を見る(視覚)、見ることにより真剣に聞く(聴覚)、時にはメモを取り、字を書く(触覚)、そして、場の雰囲気を五感で感じる」ことにより、より深く心に入ってくるのではないでしょうか。「聞く」と「聴く」の違い。「聞く」は、音が自然に耳に入ってくるもの。もう一方の「聴く」は、耳だけでなく、目や心を使って相手を理解してきくことです。と言われたように記憶しています。
これからは、「話は目で聞く」から「話は目で聴く」。という気持ちを持っていただければと言われました。
この講演後、「相手の話を聞くときは、目を見て話を聴く」ように心掛けています。
※瀧脇山 大川寺(だいせんじ) ・富山市(旧・上新川郡大山町)
応永2年、真言宗・法泉寺として建立。第25代観海が曹洞宗に改宗。座禅道場も盛況であ
る。