玄米と白米の違い
最近、健康志向のためか「玄米」の話題が良く耳に入ってきます。患者さんの中にも、継続して玄米を食べておいでの方もおられ、体が元気になりましたよと言われます。「玄米」と「白米」にどのような違いがあるのだろう。
【玄米と白米の違い】
「玄米」とは、もみ殻を取ったお米のことで、果皮・種皮・澱粉層などの糠(ぬか)層と胚芽(はいが)・胚乳が含まれています。玄米から糠と胚芽を取り除き、胚乳のみにしたお米が「白米」になります。
※「玄米」、「三分つき米」、「五分つき米」、「七分つき米」、「胚芽米」、「白米」の順に精白度合いが強くなります。
【玄米の優れた栄養バランス】
ビタミン・ミネラル分は、胚芽や糠層に多く含まれているので、玄米の栄養素は人間が健康を保つために必要な栄養素をほとんど含んでいるため、「完全栄養素」と言われています。
白米は、玄米より栄養面では劣りますが、消化吸収がよく、食べやすいのが特徴です。
【玄米には生命が宿る】
玄米を水に浸すと芽が出ます。しかし、白米は腐ってしまうのです。つまり玄米には生命が宿っているのです。「生命」とは科学も人知も及ばない最高のバランスであり、栄養素の構造上も同じである。
【米の栄養価】
「白米」…胚乳のみ(5%)
「玄米」…胚芽(66%)
表皮(29%)
胚乳(5%)、併せて(100%)
※「玄米先生の弁当箱」10巻よりイラスト抜粋
【糠と粕】 ※漢字で表わすと
『糠』…米に健康と書いて糠と呼びます。
『粕』…白い米と書いて粕(カス)言う。
(H29.3.30)