小寒(しょうかん)

       新年あけましておめでとうございます

        伊勢地方に伝わる”蘇民将来子孫家門”のいわれ

昔、伊勢の地を旅した須佐之男命(すさのおのみこと)は、日が暮れてしまい泊るところに困っていると、貧しくとも心豊かな蘇民将来(そみんしょうらい)が須佐之男命を自分の家に泊め、手厚くもてなしました。

須佐之男命は蘇民将来の善行に大変感激し、「後の世に疫病あれば、汝、蘇民将来の子孫と伝いて、茅の輪を以ちて腰に付けたる人は免れなむ。」と言い残し去っていきました。

以来、蘇民家は、茅の輪のおかげで疫病が流行ってもその災いから免れ、代々栄えました。そして、いつの頃からか伊勢地方では、しめ縄に魔除けとして”蘇民将来子孫家門”の札を下げるようになったと言われています。

 

1月5日より、24節気の「小寒」に入りました。(~19日頃)

「小寒」とは、「寒の入り」といわれ、これから更に寒さが厳しくなるころ。「小寒」から「節分」までの三十日間のことを「寒の内」と言います。寒が明けると「立春」になります。

《旬のもの》

花…『蠟梅・ろうばい』 木…『柊・ひいらぎ』 魚…『河豚・ふぐ』 野菜…『七草粥』

《行事》

 『十日戎・とおかえびす』 … 七福神の一人である「戎神」を奉る、年初めのお祭りです。